自分で鼻からの胃カメラを受けてみて
比べ物にならないほど楽でした。
胃カメラや大腸カメラは楽ではありません。私も10年以上前に一度、口から胃カメラをのみ、あまりの苦しさから、もう二度と胃カメラはやるまいと思っていました。
しかし昨年(平成18年)、あまりに胃の調子が悪く同僚からも胃カメラを勧めれました。しかし、昔のあの苦しい経験がよみがえり躊躇していました。そんな時、以前一緒に働いていた先輩が開業してやっているクリニックで最近、鼻からの胃カメラをはじめ患者さんにも非常に好評だという話を聞きました。それならと一大決心をして鼻からの胃カメラ検査を受けに行きました。
まず、検査前の前処置が楽なことに驚きました。口の中は広いので良いとしても鼻の中はせまくカメラをする前にはかなり念入りに麻酔をするのかと思っていましたが、スプレーの後、細いチューブを鼻に入れ少し待つだけでした。
鼻というと考えるのがプールに飛び込んだ時のような鼻にツーンとくるあの感覚があったら嫌だなと心配していましたが、そんな事は杞憂に終わり、あっという間に鼻の中から喉にすすんでいきました。喉の違和感は少しありましたが、それもほどなく慣れ 鎮静剤なども使っていないので、意識もハッキリとしていて先生と一緒にモニターを見ながら「想像より楽ですね」などと会話をしながら検査がすすんでいきました。
検査時間は口からの胃カメラとほとんど同じでした。結果的には慢性胃炎、食道裂孔ヘルニアが認められました。慢性胃炎やヘルニアの程度も自分でモニターを見て確認でき、鎮静剤を使っていないため検査後はすぐに帰宅できたため内容的にも時間的にも予想以上に満満した検査でした。
まとめると鼻からの胃カメラは口から入ることへの恐怖感がなく口から飲み込むことの恐怖感が思ったより強いことがよく分かりました。また、検査中も口があいているため普通に会話ができるなど精神的に安心できたこともありましたが、なんと言っても鼻から内視鏡が入るため舌の奥にカメラが触れた時の「オエッー」といった反射がないのが助かりました。口からのときとは比べ物にならないほど楽に検査が受けられました。
これなら、初めての方や僕のように今まで内視鏡検査をして苦しいからもう嫌だと言う方にも十分勧められると思い、当院での導入を決めました。
また当院では自分が今まで大きな病院で検査を行っていた時に足りないと感じていた検査を受ける方のプライバシーとアメニティーを最優先に考え、洗面台付きの個室を完備しました。個室でゆっくりと検査の準備や着替え、検査後の身支度ができることで、男性の方はもちろん、女性の方も安心して検査を受けられます。
さらに内視鏡検査室には検査を受ける方専用のモニターも設置し、実際、検査中にご自分の目で一緒に確かめ説明を聞き納得して検査を受けることが可能です。